前回と同様、懐素の草書千字文の一節を半紙に臨書しました。
懐素の自叙帖は狂草体と呼ばれるように、筆先を駆使した速筆です。
それに比べ千字文は、速筆も部分的には見られますが、全体的に
ゆったりと、情感を線に染み込ませるように書いているような感じです。
絵画を描く場合も対象物を7~8見て、
手元を見るのは2~3だそうです。
臨書も古典を徹底的に観察・分析して表現することによって、
自分では気付かない 己の中にあるものを、
自然に導き出してくれるのではないでしょうか…。
ハングル書芸 & 日本書道