毎年、六本木の新国立美術館で開催されている日展を鑑賞しました。
今回も例年同様、書のみならず、彫刻や工芸、絵画などの作品も、
じっくり鑑賞しました。
書の入賞・入選された作品はやはり、古典を基調とした
格調高いもので、 線質や躍動感、余白の取り方など、
大変参考になりました。
個人的な意見ですが、絵画や工芸などの作品は東日本大震災以降、
年々明るい色調の作品が増えているかな、と思いました。
鑑賞の際は、まず作品をじっくり見てから、
タイトルや釈文を見るようにしています。
タイトルを先に見てしまうと、どうしても先入観が先走り、
作品が発しているオーラを素直に受け止められなくなるからです。
時には「なんでこんなタイトルがついてるの?」という作品も
ありますが、 タイトルには作品のコンセプトが凝縮されているため、
そこでまたじっくり考えることによって、
自分の感覚が磨かれていくと思います。
でも、あまり難しいことは考えず、色々な作品を見て
何かを感じることができれば、それで良いんじゃないでしょうか…。