臨書 ~ 木簡 居延漢簡(告劾副名籍)

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日本書道学会12月号の条幅臨書課題の居延漢簡です。
木簡の内容は公的な信書をはじめ、律令、詔書、医書から
私的な手習いまで含み、 当時の社会構造を知る上でも、
貴重な資料とされています。

実際の木簡の文字の大きさは1~2センチ前後で書かれているため、
半切に拡大して臨書するとなると、どうしても誤差が生じてきます。

ですから臨書する際は、第一印象を大切にして、大いに創造性を加え、
自分の解釈も拡大して、楽しんで大胆に書いた方が良いでしょう。

太い線は、穂を線の進行方向と逆に倒しながら、 スピーディーに
運筆することにより、筆が開いて豪快さ、勢いが出ます。

木簡は生命力あふれ、それぞれ書いた人の個性がはっきり見えて
いるので、 形も大事ですが、線質に情感を込めて臨書することが
大切だと思いますよ。


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