全国展作品 ~ 守破離

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日本書道学会全国展に出品した作品、守破離です。

守破離とは、基本を忠実に学んで、基本を習得し(守)、
それを応用して、自分の型を身につけ(破)、
そこから離れて、新たに自由な形を創造する(離)ことを
表した言葉です。

守破離は日本での武道、茶道、芸術等における師弟関係のあり方の
一つで、 韓国語でも「수파리(スパリ:守破離)」と、
全く同じ意味で使われます。

今回は二尺×六尺サイズの紙に孔雀筆で書きました。
孔雀筆は穂が長くて、墨をつけるとフニャッとなるので、
いざ書いてみると、なかなか思うようにコントロール出来ません。

そのため「破」の左払いが弱くなったりとか、色々不満はありますが、
今までにない質の線は表現できたかなとは思います。

落款も筆を変えずに、孔雀筆の墨がついたままの穂先を右手で持ち、
左手で筆の軸を持ちながらの、多少苦しい姿勢で書きました。

自分をより高い次元に成長させる大切なプロセスとして、
これからも「守破離」を大事にしていきたいと思います。


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