臨書 ~ 智永 真草千字文(名立形端表…)

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日本書道学会10月号半紙臨書課題の真草千字文です。

千字文は「天地玄黄…」から始まり、重複しない千字を
四言250句の四言古詩にまとめたもので、
南朝・梁時代の文章家であった周興嗣の作と伝えられています。
この智永の真草千字文は、千字文を真書(楷書)と草書の二書体で
書写したものです。

草書部分は重厚感があり、ぼてっとした感じで、
懐素の草書千字文とはまた表情が違います。
この雰囲気を出すためには、筆の穂先だけで書こうとせず、
筆の腹を使わなければなりません。
「名」の斜画や、その他の字の縦画などは、送筆時に筆を紙面に
押しつけるような感じで 筆の腹を使うと、ボリューム感が出ます。

古典にはそれぞれ表情があります。
臨書する際は、古典の第一印象で受けた感じ、重い、軽いとか、
穏やか、豪快だとか…、
そういう全体的な表情をとらえて、線質からくる味わいを
まず自分の心にパッと反映させることが大切です。

それから文字を一字ずつ、あるいは点画一つ一つずつ観察して、
文字の形からくる様々な表情、趣向、姿勢を感じ取って臨書しないと、
臨書する意味もないし、自分の書作品にも活かせないと思います。

言うのは簡単ですが、いざ書くとなると…なかなか難しいですね。

 


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