半切に美人董氏墓誌銘の一節を臨書してみました。
美人董氏墓誌銘は、美人という女官を務め、病気で19歳という若さで
夭折した董氏を悼んでの墓誌です。
随時代の美人董氏墓誌銘は、北魏の楷書と、洗練された初唐楷書を
つなぐ重要な位置にあり、キリッとした緊張感が感じられます。
縦長の字もあるものの、全体的に正方形や横広の字形が多く、
起筆、送筆なども力の変化が見られ、初心者の楷書のテキストと
して最適でしょう。
今回は半切に拡大臨書しましたが、本来は臨書展の作品のように、
細字で臨書した方が、この墓誌銘は合っていると思いますよ。