今回も大好きな書譜を半紙に節臨しました。
今回臨書したのは「然張精熟池・・・」の部分で、
自在に走る筆のリズム感を再現するのが至難の業ですね。
さて、書譜は書論としての内容も素晴らしいですが、
今回は心手合一について・・・。
筆を動かして紙に表現するのは自分の手ですが、その際、心を集中させ、
手を熟練させるように、常日頃から努力を怠らないようにします。
そうして、心と手が精熟しきって、書法を体得したならば、自然にゆったりと
自由になり、心の動きに筆がついてゆくようになります。
その結果、さっぱりと心に滞りがなく、さわやかに書けるようになる・・・。
これが心と手が一つになった「心手合一」で、スポーツの世界でも
心技体がそろわないと、いいプレイが出来ないように、書道もいかに
日頃の学習、練習が大事かがわかります。
僕も「心手合一」の境地に至るまでは程遠いですが、とにかく書いて
体で覚えるしかないですね。