臨書 ~ 史晨碑(八音克諧蕩…)


日本書道学会、3月号半紙臨書課題の史晨碑の一節です。

今回の課題も、ちょうど4年前の2014年3月号の課題と同一部分です。
同じ個所を臨書しても、常に新しい発見があります。

4年前に臨書して保管しておいたものを見比べると、
やはり当時は、まだまだ法帖の見方が甘かった気がします。
今はそれだけ自分の見る目が肥えてきたということでしょうか。

曹全碑の隷書の基本的筆法、
張遷碑、石門頌などの「風化の美」の情感、
礼器碑、乙瑛碑などの文字構築の厳格性、
この全ての要素が、史晨碑には含まれていると思います。

これらの要素や、石に刻まれた永久不変の生命力などを考えながら
臨書に取り組むと、線質や作品が少しずつ変わってくると思いますよ。


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