上野の東京都美術館で開催されている第45回現代臨書展に今年も出品して、おかげさまで2年連続で
秀作賞を頂きました。
今回書いたのは、中国の古典の高貞碑ですが、力強い線が大好きです。
表彰式にも出席して、筆を頂きました。
これからもますます書道に励んで精進致します!
書道作品 陶淵明 雑詩
ハングル書芸葉書作品
ハングル版本体(パンボンチェ)の壁紙
ノートで何度も書き直したところは・・・
ノートも全部書き終え、自分の撮影も全部終わって、これで一安心だと思っていましたが、
後日、助監督から、ノートの中の「好きなもの」を若干書き直してほしいと連絡がありました。
それで、助監督とお会いして、お話をうかがったところ、「好きなもの」の部分は映画のラストシーンの
重要な部分で、特に単語の配置、字の大きさなどに、監督が一番こだわっているそうです。
そう、あのラストシーンに出てくる、二重丸で囲んだ「水嶋香苗」・・・。
これは微妙な配置、字の大きさなどの調整で、何度も何度も書き直しましたよ。
他の「好きなもの」の単語に×印をして、「水嶋香苗」を二重丸で囲むのも、
「必要なもの」の時と同様、名前に×印がかからないように注意しなければなりませんでした。
結構大変でしたが、試写会で映画のラストシーンを見て、監督があれほどこだわった理由がわかりましたよ。
ちなみに「水嶋香苗」を何度も書き直した場所は、家の近くのタリーズコーヒーでした。
何度も書き直して、ようやくOKが出た時は、さすがにほっとしました。
試写会で完成版を初めて見て、自分の字がスクリーンいっぱいに映った時は恥ずかしかったですが、
このような仕事ができて、生涯忘れられない思い出になると思います。
「鍵泥棒のメソッド」が、これからもずっと皆さんに愛される作品になりますように・・・。
最後の撮影参加は病院でのロケ
僕が参加する最後の撮影はちょうど一年前の日曜日でした。
この日はロケで、茅ヶ崎の病院で夕方からの撮影でした。
茅ヶ崎駅前でスタッフと待ち合わせして、その後、車で撮影の病院に向かいました。
病院に到着してすぐに、ロケ弁を食べることになりました。
ロケ弁はメインのおかずが鶏肉と魚の二種類のうち、どちらか好きな方を一つ選べるんですね。(僕は鶏肉を選択)
ロケ弁を食べ終えてから、お茶を飲みながら、出番までかなりの時間(3時間くらい)待つことになりました。
午後8時頃になって、ようやく出番です。
この日は僕の撮影シーンが一番最後だそうです。
今回は病院の入院服にあらかじめ着替えておいてました。
撮影は夜ですが、昼間の病院の食堂に座って、ノートの1ページ目に書き込むシーンなので、
周りを明るくするために、照明が僕のテーブルを囲んで照らされたため、かなり眩しかったです。
持ち物を書き込むシーンでは、またもや直前に持ち物の内容が変更されましたが、本番は一回でOKが出ました。
この日で撮影に参加するのは最後なので、スタッフの皆さんに挨拶をして、
ロケバスに一緒に乗って、渋谷で解散しました。
二度とできないような貴重な体験ができました。
皆さん、ありがとうございました!
またまた姿勢がきつい・・・
いよいよ「涙もろい」と、ノートに書き込む僕の出番が来ました。
でも、またまた撮影時の姿勢がきつかったです・・・。
まず、正座で座り、ノートを膝の上に置きます。
その姿勢からノートに書こうとして頭を下げると、頭が陰になって照明の邪魔になるので、
正座して背筋をぴんと伸ばしたまま、頭を下げずに顎を引き、目線だけをノートに向けて、
膝の上に置いたノートに書き込まなければなりませんでした。
いつも本番直前にどういう姿勢で書くかがわかるので、事前に練習できるはずもなく、
字がどうしても乱れてしまいましたね。
テーブルの上にノートを置いて書くのでしたら、正座して背筋を伸ばして書くのは慣れているので、
問題はなかったんですが・・・。
でも、実際のシーンを見てみると、香川照之さんが涙ぐみながら書き込んていたシーンだったので、
今回もこれで良かったのかなと思いました。
監督が「「涙もろい」と書いた後、少し間をおいてください」と指示もされました。
撮影終了後は、劇中でコンドウと香苗が食べていたカレーが、夕食としてスタッフに出されましたが、
僕は撮影後に所用があり、カレーは食べずに先に帰りました。
衣装は汗だく・・・
香川照之さんと広末涼子さんが先に出番が来て、僕は引き続き控室で待機していました。
今回僕は「涙もろい」と書き込むシーンです。
しばらくして、お二人が撮り終えて控室に来ましたが、僕の出番前は、香川さんが着ていた衣装を
そのまま僕が着ることになってます。
控室の隅にカーテンで囲んだ簡易更衣室みたいな所があって、僕はいつもそこで着替えてましたが、
香川さんの衣装は熱演されてたせいか、汗だくでした・・・。
あ、香川さんは周りに女性スタッフがいても、そのまま控室で着替えてました!
香川さん曰く、「自分は野蛮人だから。」そうですが・・・。
でも、何かほのぼのとした雰囲気になって、緊張も和らぎましたよ。
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テーブルをはさんで香川さんと広末さんが・・・
撮影スタジオに到着すると、何とそこには出番待ちの香川照之さんと、広末涼子さんがいらっしゃいました。
テーブルをはさんで、お二人と向き合った形で椅子に座って、出番を待つことになりましたが、
そこには、独特の何とも言えない緊張感が漂ってました。
僕のような一般人が、大スターのお二人に話しかけるわけにもいかないので、会釈を交わしてからは、
ただひたすら黙って、自分の書いたノートを見ていました。
でも、最初に沈黙を破ってくださったのは香川さんで、お子さんや日常の事について、
広末さんに色々お聞きになってました。
で、時々香川さんが僕に「そうですよね?」と、話を振ってくださるんですが、正直緊張してたので、
お二人の世間話はあまり耳に入ってなくて、ただ、「えっ・・ええ、そうですね・・。」と相槌を打つだけでした。
香川さん、ゴメンナサイ!
本番の時はほとんど緊張しなかったんですが、この時が一番緊張してました・・・。