鳥筆ゲット!

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古本まつりで鳥筆を見つけて、衝動買いしてしまいました。

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穂が12センチ、筆管が28センチの筆なんですが、
値札しか貼られてなく、筆管にも何も書かれてないので、
正直、どんな鳥の羽なのか、さっぱりわかりません…。
店員さんに聞いても、わからないとのこと…。

恥ずかしい話、僕は大学では生物学を専攻しましたが、
学生時代は試験の時しか勉強せず、ギリギリで卒業したので、
今となっては生物学の内容も、ほとんど忘れてしまいました。

でも、その中で動物解剖学の教授の講義だけが、
強烈に印象に残っています。
その教授は
「教科書に書いてあることは、君たちなら読めば十分理解できる。」
と言って、ちゃんとした動物解剖学の講義は行われませんでした。

その代わり、いきなり黒板に漢文を書いて、しみじみと解説したり、
色々な雑談が出たりと、次から次へと内容が変わりましたが、
話し上手な方なので、ずっと聴いてても全然飽きません。

ある時は、その教授が黒板に
「書自書我自我」(서자서아자아:ソジャソアジャア)
と書いて、「これ、中間考査に出しますよ!」と
言ったことがありました。

これは韓国の故事成語で、「書物は書物なりに、自分は自分なりに」
つまり、本を読んだ後、気持ちは既に別の所に向かっていると
いうことです。

本に書いてある表面的な内容を、そのまま受け入れるのではなく、
文章に表れていないそれ以上の内容を、自分なりに読み取って、
それを自分自身の成長に役立てていかなければならない、
という意味です。

で、実際の中間考査には、教授が散々強調していたにもかかわらず、
「書自書我自我」は全然出題されずに、
しっかり動物解剖学の問題が出題されましたが…。

それはさておき、
この鳥筆を使えば、思いがけない線質が期待できそうです。
どんな鳥の羽なのかは、後でゆっくり調べることにしましょう。


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