臨書 ~ 石門頌(故司隸校尉…)


日本書道学会、12月号半切臨書課題の石門頌の一節です。

石門頌は後漢の建和二年(148)に、陝西省褒城県北の石門と称せられる
ような両側にそびえた摩崖に刻されたものです。
このあたりは開通褒斜道刻石などの古刻が残存しています。

所々字脚を長めに伸ばして、ゆったりと大らかな雰囲気を出しています。
臨書の際は、転接の接筆部分を少し開けると開放感が出ます。
急ぎ過ぎず、大きな気持ちで運筆すると良いでしょう。

字形も魅力あふれたものが数多くあり、ちなみに蔵元先生は
石門頌の中でこの「寧」が一番お好きだそうです。↓

確かに見れば見るほど、古拙な味わいがあり、不思議な魅力を感じますね。
このような字形のデフォルメは、自分ではなかなか思いつきません…。

やはり色々な古典を臨書して、それを創作に反映させていくのが
「品のある作品制作」の一番の近道でしょうね。

 


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