臨書 ~ 王羲之 集字聖教序(三篋之文波・・・)

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「三篋(さんきゅう)」とは仏教の経典の総称のことで、
「三蔵」と同じ意味です。

仏典はその内容と成立事情から、経(阿含経)、
律(教団内部の生活規律)、
論(宗教哲学)の三つに分類されます。
この根本教典の総称を「三蔵」といって、
玄奘法師が「三蔵法師」と呼ばれるのは、
この三学に精通しているところからきています。

今回は集字聖教序の今回は集字聖教序の
「一貫性がない単体」に気脈をつなげて、
行書の流れを出すのに注意しました。
一見、アンバランスに見えながら、
最終的にバランスが取れている字の造形は、
本当に魅力的で、創作のヒントの宝庫ですね。


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