線はフリーハンド、消しゴム使用原則不可

ノートに書き写す前には、助監督とノートの原稿のチェックをしました。
仕方のないことですが、いくら数人のスタッフで手分けして書いても、量が多いので誤字・脱字が所々出てきますし、漢字の表記や送り仮名とかも、書く人によってまちまちでしたので、統一しなければなりませんでした。
香川照之さんが演じる「コンドウ」は几帳面な性格なので、そういう部分もきちんと書かれてなければならないとのことでした。
ただ、線を引く時は定規を使わず、すべてフリーハンドで、という指示がありました。
あと、持ち物に消しゴムがない設定でしたので、できるだけ消しゴムを使わずに書かなければならず、
どうしても間違えてしまった時は、跡が残らないように、きれいに消さなければなりませんでした。
書道でも筆で書く時は、失敗したら消しゴムで消すわけにはいかないので、細心の注意を払って書くことは
慣れていましたが、それでも何か所かは、やむを得ず消しゴムを使いましたよ。