ノートで何度も書き直したところは・・・

ノートも全部書き終え、自分の撮影も全部終わって、これで一安心だと思っていましたが、
後日、助監督から、ノートの中の「好きなもの」を若干書き直してほしいと連絡がありました。
それで、助監督とお会いして、お話をうかがったところ、「好きなもの」の部分は映画のラストシーンの
重要な部分で、特に単語の配置、字の大きさなどに、監督が一番こだわっているそうです。
そう、あのラストシーンに出てくる、二重丸で囲んだ「水嶋香苗」・・・。
これは微妙な配置、字の大きさなどの調整で、何度も何度も書き直しましたよ。
他の「好きなもの」の単語に×印をして、「水嶋香苗」を二重丸で囲むのも、
「必要なもの」の時と同様、名前に×印がかからないように注意しなければなりませんでした。
結構大変でしたが、試写会で映画のラストシーンを見て、監督があれほどこだわった理由がわかりましたよ。
ちなみに「水嶋香苗」を何度も書き直した場所は、家の近くのタリーズコーヒーでした。
何度も書き直して、ようやくOKが出た時は、さすがにほっとしました。
試写会で完成版を初めて見て、自分の字がスクリーンいっぱいに映った時は恥ずかしかったですが、
このような仕事ができて、生涯忘れられない思い出になると思います。
「鍵泥棒のメソッド」が、これからもずっと皆さんに愛される作品になりますように・・・。