珊瑚会書展50 to1(草創)展 鑑賞


先日、銀座鳩居堂で開催されたto1(草創)展を鑑賞してきました。
東京学芸大学書道科12期生有志の7人の先生方による書展で、
古典を基調としつつも、時には穏やかに、時には厳しい線質で、
自己表現を最大限に発揮した作品は、見る人を圧倒させます。

今回は作品のタイトルのつけ方にも注目しました。
まず、釈文票を見ないで作品をじっくり鑑賞した後に、
タイトルや釈文を見てから、
「あー、なるほど!」と思った作品が幾つかありました。

音楽や絵画でも、「何でこんなタイトルがついてるんだろう?」と
考えさせられることが時々ありますが、
タイトルにはそれだけ、作者の作品に対する思い入れが
凝縮されていると同時に、センスも問われるので、
慎重につけなければいけないと思いました。

僕の場合、創作に取りかかる時は、
コンセプトや漠然としたタイトルは考えますが、
先にタイトルをしっかり決めてから作品を作るということは、
あまりありません。
ミュージシャンでいうならば、曲を作ってから、後で詞をつけ、
タイトルをつける、 という作風になるんでしょうか…。

やはり最初にきちんとしたタイトルはつけられなくても、
作品に対するコンセプトをしっかり決めて、
その情熱が冷めないうちに創作に取りかかることが重要だと、
改めて感じた一日でした。

 


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