わんぱう作品 ~ 星


白抜き剤「わんぱう」を使って書いた作品です。
わんぱうは作品を白抜きするための粉剤で、温水で溶かして使います。

今回はまず、半切3分の1の用紙に、
黄色の彩墨を刷毛で直線を引きました。
この時、刷毛をよく絞って、かすれが出る程度にします。

次にわんぱう水溶液を筆につけて、星の文字を書き、
筆を指で軽くはじいて、水滴を落とし、バックの銀河を作ります。
乾燥させた後、裏面から墨液を刷毛塗りすると、
水溶液で書いたりした部分は、下地の黄色の彩墨の模様が残り、
その他の部分は裏塗りの墨で消えます。

裏塗りもべったりと綺麗に塗りすぎると、面白みがないので、
縁の方を敢えて塗り残して、躍動感をつけました。

筆は使い古した羊毛を使って、単調にならないように、
やや荒々しく書いたつもりです。

落款印は文字の最終画の横線の左端に押しました。
その下に鉛筆でサインも入れてあります。

別の紙に押してから貼り付ける方法もありますが、
落款印を作品に貼り付けるのは、どうも邪道のような気がして、
僕は好きではありません…。

去年の春頃に書いた作品ですが、
楽しんで書けたから良かったと思います。


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