臨書 ~ 忽披帖(書狀並謹領…)

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日本書道学会8月号の半紙臨書課題、忽披帖の一節です。

空海が最澄に送った書状三通が「風信帖」「忽披帖」「忽恵帖」です。
この忽披帖はボリューム感がある点画で、重心を低めに構えた文字が
多く、 書風に一定感があり、重厚さが全面に出ています。

臨書する際は、ただ形だけを写し取るのではなく、
筆を存分に働かせて、 リズミカルで生き生きした線を引くことを
心がけなければいけません。

そのためには法帖をよく観察して、筆がどのように運ばれているのかを
十分に読み取ることが大切です。

普段から臨書したものは、自分でいいなと思うものを
1,2枚取っておいてます。
それを時間が経ってから見ると、当時は上手く書けたと
思ったものでも、 「こりゃだめだ」と思うことがよくあります。
それだけ見る目が肥えて、書に対する認識が深まったとも言えますね。


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