第17回醜美舎展


3月25日~29日に銀座かねまつホールで開催された第17回醜美舎展です。

新型コロナウイルス感染症拡大が懸念される中、開催、中止、延期と、
開催前の会議で色々検討されました。
かねまつホール側からは、会期期間中にホール自体を休館するという事前連絡はありませんでした。
もし、こちらから中止する意向を示すと、キャンセル料が100%かかります。

会期を数か月ずらして延期ということも考えられましたが、その場合の会場の確保や、既に表具屋さんに依頼した作品の保管などの問題があります。
表具屋さんで作品の長期保管が困難な場合、一旦作者に返却となりますが、貸し額の作品は一度剥がしてから返却しなければなりません。
その場合は延期になると、再度表具代がかかることになります。
また、作者によってはこの時期、春をイメージして制作した作品だから、会期をずらして延期ということになれば、むしろ中止の方が良いと言う方もいました。

今回は中止にして、今回の作品をそのまま来年に出すという案もありましたが、今年の作品は今年に発表したい、来年はありえない、という作者が大勢いました。
中止でも開催でも、どちらにせよ会場使用料はかかってしまうなら、開催した方がよいのではという判断でした。

勿論、どのような結論でもすべての方が100%納得することはあり得ませんし、このような状況下で強行開催なんて…と、批判的な意見が出るのも当然だと思います。
今回、開催に至るまで、このような経緯があったことをご理解いただけたらと思います。

会期前にホームページで告知した通り、感染症拡大防止に向けて、会場内では最大限の取り組みを行ないました。
関係者以外の来場者は例年より少なめでしたが、無事に終了できて良かったです。

今回、会場に来られなかった方々のために、インスタグラムに会場の様子や写真を掲載しております。
https://www.instagram.com/shu_bi_sha/
また、You Tubeにも会場の様子を掲載しております。
https://www.youtube.com/watch?v=ovynRcaUQc4&list=LLl4cZrR-m_rGjbfdMBBOnSQ&index=2&t=0s

世界的に厳しい状況が続き、とても書道どころではない雰囲気ですが、
今はただ早期終息をただ願うばかりです。


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