かな作品 ~ ふるさと(고향:コヒャン)

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日本書道学会の全国展に出品したかな作品です。
特大扇子に書いた鄭芝溶の詩「ふるさと」の訳詩を
全懐紙に書きました。

ふるさとにかへり来て ふるさとのあくがれわびし
雛いだく野雉はあれど ホトトギス すずろに啼けど
ふるさとは こゝろに失せて はるかなる港に 雲ぞ流るる
けふまた山の端に ひとり佇めば 花一つ あえかに笑まひ
かのころの草笛 いまは鳴らず うらぶれしくちびるに あぢきなや
ふるさとにかへり来たれど ふるさとの空のみ蒼し

この訳詩は詩人である金素雲が五・七調の文語に訳したものです。

これをいざ、かな作品としてまとめるとなると、本当に大変でした…。
草稿段階でなかなか上手くいかず、用紙を二枚にしたり、
縦にしたり…。

締切ギリギリまで、何度も試行錯誤を繰り返したものの、
かなの流麗さがどうしても 上手く表現できず、散らし書きの
つもりが、ただ散らかしているだけになってしまったり…。
結局、高野切の倣書的な作品に落ち着きましたが…。

会場で改めて作品を見てみると、「うーん、やっぱりいまいち…。」
自然とそうなってしまいましたが、特に墨継ぎが「あ」の字ばかりに
なってしまい、こりゃダメだと…。

かな創作が如何に難しいかが、痛いほど分かりました…。
でも、今年は「ハングルとかなのコラボ」がコンセプトだったので、
なんとか出品できたことに意義があったと思っています。


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